シーティングとは、車いすや福祉用具などの環境調整を行い、快適な座位環境を提供することで、車いす利用者の能力を最大限に引き出す援助技術です。
フィットしていない靴を履き、靴ズレやマメをつくった経験がある方は多いと思います。ですので、靴を選ぶときはサイズ、形状が自分にあっているかを慎重に考えます。しかし車椅子の場合はどうでしょう。サイズや形状を選ぶ余地はほとんどなく、「空いている車椅子をどうぞ」というのが現実です。不適合の車椅子を使用した結果、褥瘡に至るというケースは少なくありません。
車椅子利用者にとって、車椅子は常に自分の体と接している物であり、靴と同じような存在なのです。ですから靴を選ぶような感覚で、車椅子を選ぶことができれば、車椅子利用者にとって快適な座位環境を提供できるはずです。
当院では、所有する特殊な車いすや福祉用具を用いて、安全快適な座位環境を提供することを目指し、作業療法士が中心となりシーティングを行っています。また外来の方を対象としたシーティング外来もあります。
下記のような症状がある方は、ご相談ください。
- お尻に発赤(褥瘡)ができる。
- お尻が座面から、ずり落ちる。
- 座っているうちに体が傾く。
- すわり心地がよくない。痛みが強い。
- 車いすで食事がとりづらい。
- 車いすがこぎにくく、疲れる。
シーティング外来への問合わせ
シーティング外来は形成外科での診察が必要です。シーティング外来をご希望の方は、下記までご連絡ください。診察日程の調整を行います。
[ 連絡先 ] 0985-51-7575 (リハビリテーション部)
※当日は、普段ご使用の車椅子やクッションをご持参ください。