NST委員会
人は口から食べ物をとって生きています。しかし入院患者様の中には、何らかの原因で食べる事ができない、あるいは食べる量が減ってきたというような栄養不良状態にある方が3割以上いると言われています。
NSTとは栄養サポートチームの意味で、栄養障害のある患者様に対して詳細な検査を行い、安全で確実な栄養療法を実施するチーム医療のことです。当院では2002年6月にNST委員会が発足し活動を開始しました。NST委員は医師、看護師、薬剤師、言語聴覚士、管理栄養士、検査技師、事務員で構成 されています。それぞれの専門知識をもとに、患者様一人一人にあったより良い治療を提供します。また当院は、日本静脈経腸栄養学会よりNSTスタッフの教育施設として認定を受けており、当院はもちろんのこと他施設の方への研修も実施しています。
訪問栄養指導(管理栄養士による居宅療養管理指導)
近年、在宅高齢者における栄養管理は、フレイル(虚弱)や低栄養状態に陥らせないために非常に重要な課題として位置づけられています。そこで、当院では、地域で生活されている高齢者や介護者のニーズに応えながら、栄養改善に寄与できるよう、管理栄養士がご家庭・居宅系施設を訪問し栄養相談を提供していきます。
在宅における患者の疾病予防や栄養状態改善に宮崎江南病院の管理栄養士をぜひご活用ください。
対象者
介護認定を受けている方のうち、以下に該当する方が対象となります。
- 通院が困難
- 糖尿病、腎疾患、脂質異常症、胃・十二指腸潰瘍、肝疾患、膵臓疾患、貧血、痛風、消化器系の術後などの特別な治療食が必要になる方。
- 低栄養と診断された方(体重の減少など)
- 噛む、飲み込むといったことが難しい方
栄養相談の内容
- 疾患に対する食事内容の指導・相談
- 栄養状態がよくなるための食事内容・食事量の提案
- 栄養補助食品の提案
- 食べやすい・飲み込みやすい食事内容の提案
- 食べる姿勢や食事介助の方法などの提案
- 必要に応じた調理指導
- その他
ご利用回数
訪問栄養指導は月2回までご利用が可能です。
訪問エリア
宮崎市内、宮崎市近郊(※その他の地域の場合は直接お問い合わせください。)
ご利用に掛かる費用
介護保険適応の自己負担額が1割の場合
同一建物居住者以外の場合 | 1回の訪問ごとに、539円 |
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同一建物居住者の場合 | 1回の訪問ごとに、485円 |
訪問栄養指導実施手順
- 訪問栄養指導の必要性があると判断
- 宮崎江南病院地域医療連携室へ連絡、訪問の依頼
- 依頼内容・指示の確認(栄養問題・治療食、介護状況、生活常用など)
- 「訪問栄養指導依頼書兼情報提供書」をダウンロード
(※指示事項を記入いただいたのち、管理栄養士が指示を受け取りに主治医を訪問またはFAX/郵送にて受け取ります) - 栄養ケア計画書の作成
(※ケアマネージャー・訪問看護ステーションなど、他職種より情報収集し、訪問日程調整と打合せ、利用者への説明を行い実施の同意を得ます。) - 訪問の実施(1回につき30分以上)
- 報告書の作成
(※訪問栄養指導報告書を作成し、主治医・ケアマネージャー・関係施設に対し、必要に応じた報告を行います。) - 身体的変化がある場合は3~6ヶ月を目途に栄養ケア計画の見直し
- 必要であれば、主治医の指示書により継続➡(5)に戻る
- 目標を達成➡終了
お問い合わせ
JCHO宮崎江南病院 栄養管理部
TEL:0985-51-7575(代表)
FAX:0985-53-1479(直通)